1月のアイスショーでは、今大会を欠場したエース宮原の強さに触れた。豊富な練習量は周知の事実。「足が痛い」と漏らしながらも先輩は笑顔で滑っていた。欠場の一報を聞き「宮原さんに『同じ(大会の)メンバーで良かった』と思ってもらいたい」と使命感が高まった。本郷、樋口が本来の力を出せずに苦しむ中、日本の意地を見せた。

 15年12月に関節が痛む病を発症。約1年後、世界の舞台に立てるとは「全然思っていなかった」。滑ることに感謝の気持ちがあふれる。ただ、ミスがなくても4位だったのは、表現の部分で差をつけられたから。「ここから五輪まで1年しかない。少しでもトップに近づけるようにアピールしていきたい」と、フリーもノーミスを狙う。【高場泉穂】

 ◆三原舞依(みはら・まい)1999年(平11)8月22日、神戸市生まれ。15年12月のジュニアGPファイナルで6位に入るも、その後に関節が痛む「若年性特発性関節炎」を発症。車いす生活を乗り越え、16年全日本選手権3位。今年3月の世界選手権代表。兵庫・芦屋高2年。154センチ。

 ◆フィギュアスケート4大陸選手権 国際スケート連盟が主催し、99年に創設された米、オセアニア、アジア、アフリカの4大陸の選手による大会。毎年1月か2月に開催。強豪ロシアは欧州に含まれるため参加しない。日本は過去に男子シングルで6度優勝。10度優勝の女子シングルでは昨年、宮原知子が初優勝を飾った。