女子SPで、初出場の三原舞依(17=神戸ポートアイランドク)が66・51点の4位と好発進した。ルッツ-トーループの連続3回転ジャンプを成功させるなどノーミスの演技を披露。エース宮原知子(18=関大)が故障で欠場する中、今季シニアデビューの新星が輝いた。本郷理華(20=邦和スポーツランド)は59・16点の9位、樋口新葉(16=東京・日本橋女学館高)は58・83点の10位。今日17日は男子SP、女子フリーは18日に行われる。

 最後の3回転フリップを決めると、三原の笑みがはじけた。「満足できる結果。すごく幸せだなと思いました」。1年後の五輪の舞台でノーミスの演技を堂々と滑りきった。演技前、スタンド上部まで目を向けた。「五輪もこんな感じなのかな…」。リンク脇のフェンスは普段より厚かったが、中野園子コーチに手を伸ばしてもらい、いつも通りに強く背中を押されて滑り出した。「思い切っていこう」。緊張より、ワクワクした気持ちが上回った。