スーパーラグビー(SR)の日本チーム、サンウルブズは17日、今日18日のトップリーグ選抜との強化試合に向け、試合会場のミクニワールドスタジアム北九州で約1時間の最終調整を行った。日本代表で主将を務めるフッカー堀江翔太(31)はSR参戦2年目のチームへの手応えを強調。25日の開幕戦に向け、弾みをつける勝利を誓った。

 「自由」を手に入れた堀江が、今季初の実戦に向け気合十分だ。今年に入り、ボクシングの世界的プロモーター、ドン・キング氏をほうふつさせる奇抜なヘアスタイルに挑戦。ピッチでひときわ目立つ頭に報道陣の興味が集中すると「周りにいないような感じにしたいなと。もっと伸ばして、また(パーマを)あてます。ドン・キング? そうですね」と、豪快に笑い飛ばした。

 もちろん、変化は髪形だけではない。昨季はサンウルブズの初代主将、日本代表、パナソニックでも主将を務めるなど、チームの中心として戦い続けた。だが、蓄積した心身の疲労を考慮し、今季のサンウルブズでは主将を回避。ミーティングの数が減ったことなどで、より自身のプレーに集中できるようになった。「久しぶりの平社員。精神的にも楽だし、良い感じできている」とコンディションの良さを強調した。

 昨季1勝1分け13敗からの巻き返しを目指し、TL選抜との一戦を大きな力に変える。「手の内を知っている同士の難しい試合だが、この程度のプレッシャーに負けていては、SRで良い試合は出来ない。こっちの方が強いというのを見せる」と言葉に力を込めた。ピッチ上では、これまで通り、熱い言葉でチームを鼓舞していく。【奥山将志】