フィギュアスケートの4大陸選手権男子ショートプログラム(SP)で3位発進した羽生結弦(22=ANA)が今日19日のフリーで逆転の大会初優勝に挑む。前日の調整では、予定する4本の4回転ジャンプのうち、2本目の単発の4回転サルコーがほどけて2回転になった。3本目の4回転サルコーも連続技に出来なかった。わずか40分の練習時間の途中で、オーサー・コーチと約5分間も身ぶり手ぶりを交えて話し続けた。

 今季、フリーはノーミスの演技が出来ていない。特に、後半の4回転サルコー-3回転トーループの連続技はこれまで4戦とも失敗。それだけに不安を残すわけにはいかなかった。その後、4回転サルコーに繰り返し挑戦し、課題の連続技は2度成功した。

 4大陸選手権は11、13年と2位止まり。SPでは1月の全米で4種類5度の4回転を決めたネーサン・チェンの後塵(こうじん)を拝し、3位と出遅れ「ふがいない」と負けず嫌いの火がついた。五輪会場で頂点は譲れない。