2人が同時に滑り、トーナメントで争う非五輪種目のデュアルモーグル方式によるモーグルのW杯第9戦が行われ、日本勢は男子の原大智(20=ジョックス)が唯一、16人による決勝トーナメント(T)に進んだ。しかし決勝Tの1回戦で、ミカエル・キングズベリー(カナダ)に敗れ、10位だった。

 原は「自分の力は出し切った」と充実した表情だった。敗れた相手はこの日も優勝し、W杯通算勝利数を40に伸ばした絶対王者だったが「倒すしかない」と気後れはなかった。今季のW杯第2戦で4位に入るなど、来年の平昌五輪に向けても注目の20歳は「課題のジャンプをクリアすれば、必然と成績はついてくる」と頼もしかった。