女子500メートルでバンクーバー、ソチ2大会の五輪代表、伊藤亜由子(30=トヨタ自動車)が銀メダルを獲得した。「内容には納得していないが、メダルが取れたのは素直にうれしい」と笑顔で振り返った。

 ソチ五輪後にいったん引退、選手登録も抹消した。「いろいろな面からスケートを見よう」と全日本選手権やW杯の裏方として競技に携わり、1年後に復帰した。「職場やさまざまな人たちの支えでスケートができていることに、以前よりも感謝の気持ちが強くなりました。心機一転、これまでの延長じゃなく、新たな自分でここに来ました」。 世界を見据え、今季は加速力とスピード強化に取り組んできた。「特に体幹トレーニングはソチ五輪の時の3倍はやってきました。加速、スピードは今の方が上。ここを新たなスタートとしてもっと上がっていきたい」。平昌五輪に向け、弾みをつけるメダルとなった。