「塩顔」イケメンの全日本総合王者渡辺啓太(24=阪南大)が、2つの銅メダルを悔しがった。

 個人の男子1000メートルで4着。3位まで韓国勢が占め、メダルは1種目で1カ国上位2人までという大会規定により、表彰台に立った。「純粋に悔しい。何もできずに終わったレース」と表情は晴れなかった。また、5000メートルリレー(横山、吉永、渡辺、坂爪)では、中盤から中国、韓国に離されての3位。表彰台に立ち「1番真ん中のところで君が代を聞きたいと思った」と悔しさを募らせた。

 冬季五輪ショートトラック日本勢は、92年アルベールビルで男子5000メートルリレーで3位に入って以来、6大会メダルから遠ざかっている。同じスケート競技のフィギュア、スピードとは、成績、人気ともに差がある状況だ。渡辺は「自分たちも結果を出さないと見てもらえない。いつか結果を出して、メジャーになっていけばいい」と好結果で状況を変えていくつもりだ。

 3月には世界選手権(オランダ・ロッテルダム)が待つ。初めての個人種目に向け、「どれだけ戦えるか。いい状態にもっていけるよう、準備して臨みたい」と熱く語った。