日本スケート連盟は22日、冬季アジア大会フィギュアスケート女子シングル代表の坂本花織(16=神戸ク)がインフルエンザにより欠場することを発表した。坂本は日本連盟を通じ「せっかく頂いたチャンスを無駄にしてしまって申し訳ない。世界ジュニアに向けて頑張ります」とコメントを寄せた。

 今季全日本ジュニア女王で、ジュニアグランプリ(GP)ファイナル3位の坂本は、今月7日に股関節痛により出場辞退した宮原知子(18=関大)の代わりに代表に選ばれていた。21日に札幌入りし、非公式練習をこなしていたが、22日午前に体調を崩し、インフルエンザの感染が判明した。

 日本連盟の小林芳子強化部長(61)によれば、日本オリンピック委員会(JOC)が派遣する大会にはインフルエンザ予防接種が必須で、坂本も予防接種を受けていたという。「それでもかかるということ。世界ジュニア、世界選手権に出場する選手にうがい、手洗い、マスクを徹底するようにしたい」と話した。

 23日からショートプログラム(SP)が実施されるため、代替選手を招集するのは難しく、本郷理華(20=邦和スポーツランド)のみが出場することとなった。この日試合会場で公式練習を行った本郷は「急に1人になり、寂しいです。他の競技で結果を残している人たちに続き、表彰台目指して頑張りたい」と話した。