東地区の首位決戦は栃木ブレックスが77-76でアルバルク東京に逆転勝ちし首位を守った。

 センター2人を契約解除で欠くA東京の気迫に栃木は終始押される展開。74-76とリードを許した第4クオーター残り1秒に、田臥からパスを受けたロシターが3点シュートをねじ込み劇的な逆転勝ちを演じた。ロシターは「最後のプレーは田臥と練習の後に何度も終了間際のシュートをイメージして練習した。田臥がボールを持った瞬間、そのプレーがフラッシュバックした」と振り返った。

 栃木ウィスマン・ヘッドコーチ(HC)は「A東京のパフォーマンスがとてもすばらしかった。勝ちを得てうれしいが、気分的にはA東京から1勝を盗んだような気持ち」と話した。

 あと1歩で勝利を逃したA東京は、エース田中が29得点と奮闘。1対1を積極的に仕掛けるなど、チームを引っ張る姿勢が際だった。田中は「負けはしたが、チームとしてステップアップできた試合。代表も経験して気持ちの面で積極的になれていることが、今の自分につながっている」と話していた。伊藤HCも「勝てなかったが今シーズンで1番すばらしい試合。選手たちの集中力がすばらしく、誇りに思う」と、選手の頑張りをたたえていた。