日本体操協会の竹内輝明審判委員長(国際審判員)は24日、メルボルンで行われている種目別のワールドカップ(W杯)で、前日の男子跳馬予選で白井健三(日体大)が新たに取り組む「シェルボ2回ひねり」を決めたことで「シライ」と命名される可能性があることを明らかにした。

 2017年の採点規則にDスコア(演技価値点)が5・4点の技として載っているが、竹内審判委員長によると国際体操連盟(FIG)が白井の跳躍をビデオで確認し、過去の国際大会で成功例がないと判断した場合に「シライ」の名前が付く見込みという。

 この技はロンダートの踏み切りで跳馬に着手するまでに1回ひねり、伸身姿勢で後方宙返りする間に2回ひねる跳躍。体操では五輪や世界選手権などの主要国際大会で初めて成功した選手名が技に付き、白井は既に自身の名前が付いた技を床運動で3つ、跳馬で2つ持っている。