女子SP2位の本郷理華(20=邦和スポーツランド)がフリーでジャンプミスが相次ぎ100・39点、合計161・37点で4位に沈んだ。フィギュア競技6大会目で、日本女子は初めてメダルを逃した。

 最初の3回転フリップが回転不足になり、「そのまま続いてしまった」。着氷時に手を突くなどミスが続き、7つのジャンプ要素のうち5つで減点された。最後に予定していた2回転半が回転不足になると、思わずもう1度同じジャンプに挑戦。重複ジャンプの違反を忘れるほど、必死だった。思い通りの演技ができず「弱い部分が出てしまったのが悔しい」と目を潤ませながら話した。

 今季が始まる前の昨夏に左くるぶしを痛めた。疲労骨折手前の状態で「練習の量を追い込めていないのは確か」と長久保コーチ。調子は上がらず、今季は毎試合でジャンプミスを重ねている。本郷は「去年と同じ気持ちで跳んでいるが、うまくいかない。理由は自分でも分からない」と吐露した。

 今季残す試合は、クープ・ド・プランタン(3月10日開幕、ルクセンブルク)のみ。平昌五輪が待つ来季に向けて「基本からやり直したい」と話した。