女子52キロ級で16歳の阿部詩(兵庫・夙川学院高1年)が初優勝した。得意の内股がさえ、4試合で一本勝ち3度の快勝。国際柔道連盟(IJF)によると、GPなどを含む主催国際大会「ワールドツアー」の史上最年少制覇を遂げた。男子66キロ級の阿部一二三(19=日体大)と兄妹での東京五輪出場を狙うホープが一気に頂点に駆け上がった。

<阿部詩・一問一答>

 -優勝した気持ちは

 「驚きもあり、うれしさがある。勝つ自信はあったが優勝できるとはあまり思っていなかった」

 -新ルールだった

 「そこの部分に不安を抱いていた。一本を取らないと試合が終わらない。でもルールに苦労せず、今回はできた」

 -IJFワールドツアーで最年少優勝

 「お兄ちゃん(一二三)もいろいろな大会で優勝しているので、そこには別に喜びは感じない」

 -今後の目標は

 「まずは高校のタイトルをしっかりと取って、選抜体重別でも優勝したい。世界選手権に出られるように頑張りたい」

 -東京五輪は兄と一緒に出たいか

 「そこが目標。3年後までトップに立ち続けて、そのまま五輪に出たい」