冬季アジア大会金メダルのフィギュア男子宇野昌磨(19=中京大)が早ければ次戦にも自身4種類目の4回転ジャンプ、4回転サルコーに挑戦することが27日、分かった。この日は大会が行われた札幌から拠点の名古屋へと戻った。

 次戦クープ・ド・プランタン(3月10日開幕、ルクセンブルク)は平昌五輪の枠取りがかかる世界選手権(同29日開幕、ヘルシンキ)の調整となる試合で、新技を試すにはうってつけの機会。4回転サルコーは練習で何度も成功しているだけに、成功の可能性は十分ある。宇野は26日のフリーの演技後、「跳べるジャンプを挑戦しないなんてことは、どんな状況に置かれてもない」と宣言した上で「練習しているので挑戦できる時に挑戦したい」とサルコー挑戦の意向を示した。指導する樋口美穗子コーチ(47)も「(次戦で)やりたいです。様子を見て決める」と、状態次第で背中を押す方針だ。

 昨季終盤まで試合での4回転はトーループ1種類のみだった。だが、昨年4月に4回転フリップを史上初めて成功、今年2月の4大陸選手権で同ループを成功とたった10カ月で3種に増やした。米国のチェン、中国の金に続き4種を習得できれば、フリーで5本挑戦が可能になり、来季の選択肢は大きく広がる。