日本のエース渡部暁斗(28=北野建設)が、複合個人ラージヒルで銀メダルを獲得した。

 前半ジャンプ(ヒルサイズ=HS130メートル)で125メートルを飛んで3位。「チャンスある」と臨んだ後半距離(10キロ)で、首位から54秒差でスタートし順位を1つ上げた。2・5キロの周回コースを4周する後半では、今大会3つめの金メダルを獲得したヨハネス・ルゼック(ドイツ)に最後まで食い下がった。「ラッキーだった。取ってやったというよりは取れて良かったという感じ」と、貪欲だった。

 世界選手権での日本勢の個人メダルは、99年ラムソー大会(オーストリア)で荻原健司が銅メダルを獲得して以来18年、9大会ぶりとなった。渡部善斗(北野建設)は15位、渡部剛弘(ガリウム)は19位、永井秀昭(岐阜日野自動車)は29位だった。