20年東京五輪に向け、日本バドミントン界のエースが復活する。昨年4月に発覚した違法カジノ問題で、日本バドミントン協会から無期限試合出場停止処分を受けている桃田賢斗(22=NTT東日本)が、早ければ4月中にも処分を解除される見通しとなった。4日、都内で行われた日本協会理事会に出席した銭谷欽治専務理事(63)が明かした。次回、12日の理事会で処分解除を検討し、方針を決める予定だ。

 桃田に復帰の道筋が見えてきた。この日の理事会後、銭谷専務理事が処分解除について「12日の理事会までに意見を集め、満場一致で『戻そうよ』という意見であれば(解除を)決定する可能性はゼロではない」と発言した。また「社会的制裁は十分受けた。試合で活躍することをファンのみなさまも期待していると思う」と、復帰の是非を判断する段階となった背景も説明した。

 NTT東日本からは定期的に桃田の活動報告を受けており、同専務理事は「以前はほとんどしていなかった仕事もこなし、ビジネスマンとしても成長していると聞く」と現状を評価した。ボランティアを含めた社会貢献、仕事と練習に真剣に向き合う姿を認める声も挙がっていた。