2020年東京五輪・パラリンピックのメインスタジアムとなる新国立競技場で、本体の建設費とは別にかかる仮設整備費が招致段階で想定した38億円の2倍以上の約100億円と試算されていることが9日、分かった。

 陸上競技の開催に必要な練習用サブトラックの整備費が含まれるが、大会組織委員会関係者は「まだ関係機関と協議中で正確に算出していない。(サブトラックが)仮設か常設かで大きく変動する」と述べた。

 サブトラックは、陸上界が国際大会などを継続的に開催するために必要だとして常設を求めている。新国立競技場は大会後にサッカーなどの球技専用とするか、陸上競技との兼用とするかが未定で、仮設整備費の負担を決める国、東京都、組織委の協議は今後行われる。