トーナメント方式で争うデュアルモーグルで、堀島行真(中京大)が優勝し、2冠を達成した。8日のモーグルで日本男子初の金メダルをつかんだ堀島は、3回戦でワールドカップ(W杯)種目別を6連覇しているミカエル・キングズベリー(カナダ)を破り、準々決勝以降も勝ち上がった。

 フリースタイルスキーの日本勢の2種目制覇は、2009年世界選手権猪苗代大会の上村愛子以来。

 ともに2回戦で敗れた遠藤尚(忍建設)は24位、西伸幸(マンマーノフーズ)は26位。男子の原大智(ジョックス)は体調不良で、女子の伊藤みき(北野建設)は右膝の負傷で、ともに欠場した。女子はペリーヌ・ラフォン(フランス)が初優勝した。

 ▽堀島の話 今回の優勝はうれしいというより、驚きの方が大きい。キングズベリーに勝ったからには優勝しないといけないと思っていた。本当に(金メダルが)取れて良かった。

 ▽堀島行真(ほりしま・いくま)フリースタイルスキーW杯の自己最高成績は15年12月のデュアルモーグル3位。2月の札幌冬季アジア大会でデュアルモーグルとモーグルの2冠。今大会は8日のモーグルで日本男子初の金メダル獲得。岐阜第一高出、中京大。166センチ、54キロ。19歳。岐阜県出身。