世界選手権(29日開幕・ヘルシンキ)代表の宇野昌磨(19=中京大)がショートプログラム(SP)に続いてフリーも199・37点で1位となり、世界歴代4位に相当する合計303・68点で優勝した。

 宇野はフリー、合計の得点ともに自己ベストを上回ったが、国際スケート連盟(ISU)によると主要国際大会でないために非公認となる。

 宇野は、今季初めて着用する黒い衣装、前髪をなでつける新たな髪形で登場。冒頭の4回転ループで転倒したが、残る3つの4回転ジャンプを決めるなど、うまく立て直した。「想像よりも点数が出た。調子が悪い中で、それなりにいい演技ができた」と納得できる演技にまとめた。

 自身初の合計300点超えも達成し、世界選手権に向けて「いい経験ができた」と手応えをつかんだ様子だった。