バスケットボール男子で1部校の頂点を争う全米大学選手権(NCAAトーナメント)が14日に開幕し、八村塁が在籍するゴンザガ大は16日にソルトレークシティーでサウスダコタ州立大と1回戦を戦う。

 八村はまだ1年生で出場時間が限られ、ここまでの出番は勝敗の決着がほぼついた後だった。それでも大舞台を前に「気持ちの準備をいつでもしておいて、僕も力になれれば」と意欲を燃やす。マーク・フュー監督からも「いつでも出られるように準備しておけ」と指示されている。

 ゴンザガ大はウエストコースト・カンファレンスに所属し、今季は32勝1敗と圧倒的な強さを誇った。全米大学選手権には19年連続出場となるが、「ファイナル4」と呼ばれる準決勝にはまだ一度も進出したことがない。全米トップクラスのチームが集まる大会で今シーズンはどこまで勝ち進めるかに注目が集まっている。

 この大会は米国で「マーチ・マッドネス(3月の狂乱)」といわれるほどの人気で、3月の風物詩。華やかなトーナメントに向け、19歳の有望株は「徐々に階段を上がっている感じがする」と話し、新たな一歩を踏み出す。