世界70位の西岡良仁(21=ミキハウス)が惜しくも金星を逃した。同3位のバブリンカ(スイス)に対し、最終セット5-4、6-5とリードし、自分のサーブを迎えたが、ともにサービスゲームを落とし、6-3、3-6、6-7の2時間13分で逆転された。

 西岡は、得意の回転のかかったストロークで、バブリンカの強打を防ぎ、試合に集中させない。第1セット、バブリンカのサービスゲームを3度破り6-3で先取。第2セットは落としたが、最終セットの第1ゲームで、相手のサービスゲームを破り5-4までリードした。しかし、そこで自分のサービスゲームをキープできず。続く相手のサービスゲームを再び破り6-5とリードしたが、またキープできず。最後はタイブレークで力尽きた。

 それでも、今大会は予選決勝で敗れながら、本戦から欠場者が出て繰り上がり出場。その幸運を生かし、1回戦では予選決勝で敗れた相手に雪辱し、3回戦では元世界4位のベルディハにマッチポイントを奪われてからの大逆転勝ちで、自身初のマスターズ大会16強入りを果たした。この成績で、西岡は20日発表予定の最新世界ランクで、自己最高の50位台に進出する可能性が高まった。