世界5位の錦織圭(27=日清食品)が、自己最高タイの4位復帰を確定させた。同60位のヤング(米国)に6-2、6-4でストレート勝ち。2年連続のベスト8進出を決め、ナダル(スペイン)が4回戦で敗れたため、20日発表予定の最新世界ランキングで4位に浮上する。準々決勝は同18位のソック(米国)と対戦する。

 錦織は今大会、合計53ゲームで8強入り。3試合いずれもストレート勝ちし、昨年より22ゲームも少ない。この日も、第2セットこそ1-4とリードを許したが、5ゲームを連取し「第1セットは理想的なテニスができた。第2セットに巻き返して勝てたのは良かった」と振り返った。

 気温35度以上の日が続くが、短期勝負で体力は問題ない。第1シードのマリーに続き、この日は第2シードのジョコビッチも敗退。全豪4回戦で敗れたフェデラーが残っているとはいえ、マスターズ大会初Vに向け、視界は開けつつある。

 次戦はソックが相手。14年上海で敗れているが、当時は全米、マレーシア、楽天と3大会連続で決勝に進出し2大会で優勝した直後で、疲労困憊(こんぱい)だった。回転が多いサーブとストロークを持つ相手だけに「やらなくてはいけないことは、たくさんある」と気を引き締めた。