日本陸連の瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(60)が23日、都内で行われた「2020よさこいで応援プロジェクト」に出席した。

 高知県で誕生し、全国に広まった踊り・よさこいで東京五輪・パラリンピックを盛り上げるためのPRイベント。昨年、よさこい祭りを見て「パワーをもらえた」という瀬古氏は「世界の人にいろんなお祭りを知ってもらいたいですけど、特によさこいは応援してます」と力説した。

 東京五輪・パラリンピックの「盛り上げプラン」も披露した。海外のマラソンレースなどではジャズやロックの音楽がコースで流れていることもあるが、日本では一般的ではない。「よさこいの曲を聞いたら、楽しくなる。リズムがあって、苦しさも忘れちゃう。東京五輪でよさこいを流したら、みんな自己新記録が出ますね」と笑顔で語った。東京五輪のマラソンは気温30度以上の中での戦いが予想されるが…。「暑さも忘れちゃうと思います」。力強く語って、会場を盛り上げた。

 東京五輪に向けての決意を問われると、「まじめに話さないといけないのね」と笑いを誘ってから「(64年の)東京オリンピックで円谷幸吉さんが銅メダルを取って、日本人は勇気をもらった。その夢をもう1度、3年後にかなえたい。右肩下がりのマラソンを何とか右肩上がりにしたい」と力を込めた。

 イベントにはタレント島崎和歌子(44)、重量挙げ女子48キロ級でロンドン、リオデジャネイロ五輪2大会メダリストの三宅宏実(31=いちご)、車いすラグビー男子日本代表の池透暢(いけ・ゆきのぶ)も出席した。