10年バンクーバー五輪スピードスケート男子500メートル銅メダリストの加藤条治(32)が所属の日本電産サンキョーを退社する。同社が23日、加藤の25日付での退社を発表した。今後は新しい環境で、独自に来年の平昌五輪出場を目指す。

 加藤は昨夏から日本電産サンキョーの監督を兼任。同社によると今年2月ごろから、五輪へ競技に専念できるように監督の任を解く提案をするなど話し合ったが「新しい気持ちで自らの道を進みたい」と退社の意志は固かった。同社スケート部の大久保部長は「残念だが、考えに考えた結果。本人の意思を尊重したい」と話した。なお監督は前任の今村俊明氏が復帰する。

 加藤は同社を通じ「在職中は応援していただき、心から感謝している。今後も、自分らしいやり方で取り組んでいきたい」との談話を出した。