18年平昌五輪の国別出場枠が懸かる世界フィギュアスケート選手権(29日開幕)に出場する三原舞依(17=神戸ポートアイランドク)が26日、開催地のヘルシンキに到着した。着いて一言目は笑顔で「元気です」。エース宮原知子(関大)が左股関節疲労骨折で欠場し、06年トリノ大会から3大会続く女子3枠確保が厳しい状況だが、あらためて「(3枠を)取りたい」と誓った。

 出発時には、日本女子4人目の200点超えで初優勝した2月の4大陸選手権後「真央」で充電したエピソードを明かした。気持ちのスイッチを入れようと、競技を始めるきっかけとなった浅田真央の動画を何度も再生。ショートプログラム16位から、6位に巻き返した14年ソチ五輪のフリーを「手の先まで感情が届いていて、すごく引き込まれる」と目に焼き付けた。細かい表現にこだわることで、フリー曲「シンデレラ」はさらに進化。「今までで一番のシンデレラを見せたい」と心を躍らせる。

 今季のベストは出場37選手中5位と、日本勢最上位の三原への期待は高まる。五輪出場3枠の条件は日本勢上位2人の順位合計で13以内。「考え過ぎず、濃密な演技をしたい」。日本に届ける吉報は、その先にある。