国際スケート連盟(ISU)がフィギュアの採点で、表現力を示す演技点の配分を高める方向で検討していることが28日、関係者の話で分かった。

 来年の平昌冬季五輪後に改正を目指しており、男子で複数種類の4回転ジャンプを演目に組み込むことで高騰する技術点との均衡を保つことが狙い。

 演技点はスケート技術、技のつなぎ、身のこなし、振り付け、音楽の表現の5項目に各10点満点で評価がつき、それぞれに係数をかけた合計で算出する。ショートプログラムで男子は「1」、女子は「0・8」、フリーで男子は「2」、女子は「1・6」をかけているが、係数を増やすという。

 詳細を詰め、順調にいけば来年のISU総会で決定する見通し。ISU関係者は「ジャンプさえ成功すれば勝てる時代になっている。(演技点との)バランスがちょっと崩れている」と理由を説明した。