長崎が前回準優勝の底力を発揮、59-58で兵庫を退け、準決勝進出を決めた。

 長崎は昨年準V、ベスト5の江村優有(佐世保市立広田中2年)が、土壇場で力を見せた。試合時間残り1分12秒で55-58と3点を追う展開から3点シュートで同点とし、残り0・9秒でフリースロー1本を決め、劇的逆転勝利につなげた。

 前半を36-29で折り返した長崎だったが、第4Qに逆転を許した。それでも、最後は粘り勝ち。早崎孝一コーチ(53)は「良かった。かろうじて勝てた。最後はとにかく1本ずつと思っていたら、江村が3点シュートを決めてくれた」と試合後は力が抜けた様子。最終日に向けて「明日も1戦1戦、みんなで頑張っていきたい」と気合を入れ直していた。