3季ぶり2度目の優勝を狙う2014年ソチ五輪王者の羽生結弦(22=ANA)はコンビネーションジャンプのミスが響き、98・39点でSP5位スタートとなった。宇野昌磨(19=中京大)は、ほぼノーミスの演技で世界歴代3位となる104・86点で2位発進。初出場の田中刑事(倉敷芸術科学大)は73・45点で22位だった。4月1日のフリーでは、ともに最終組の宇野は23番、羽生は19番に決まった。SP首位のフェルナンデスが最終24番。田中は3番で第1組に登場する。


<SP成績>


順位選手SP
ハビエル・フェルナンデス(スペイン) 109・05
宇野昌磨104・86
パトリック・チャン(カナダ)102・13
金博洋(中国)98・64
羽生結弦98・39
ネイサン・チェン(米国) 97・33
ミハイル・コリヤダ(ロシア)93・28
ジェイソン・ブラウン(米国) 93・10
デニス・テン(カザフスタン)90・18
10マキシム・コフトゥン(ロシア)89・38
22田中刑事73・45


宇野昌磨 2位

<コメント>

 「最初から最後まで落ち着いて演技ができた。うれしかったのでガッツポーズが出た。(自己ベストは)この1年の成功と失敗の積み重ねが出た。フリーもSPと同じように楽しんで、なおかつ自分の演技ができるように。演技までの調整を頑張って、試合は悔いの残らないようにできたら」

SPの演技を終えガッツポーズする宇野(撮影・鈴木みどり)
SPの演技を終えガッツポーズする宇野(撮影・鈴木みどり)

羽生結弦 5位

<コメント>

 「(演技を)楽しむことはできたけど、なんだかんだ言ってまたサルコーを失敗してしまった。悔しいです。集中してループが決まった後これ(失敗)だったので実力足りないなと思った。(SPの)結果は結果で重く受け止めてフリーに臨みたい。ノーミスにしたいし、1つ1つ丁寧に。演技に集中したい」

男子SPの演技を終え、納得の行かない表情で腰に手をやる羽生(撮影・鈴木みどり)
男子SPの演技を終え、納得の行かない表情で腰に手をやる羽生(撮影・鈴木みどり)

田中刑事 22位

<コメント>

「練習もいい感じできていたので失敗したのが悔しいです。自分の演技が始まるまで緊張はなかったけど、いざ始まって緊張感がきた。自分は挑戦者という位置なので、きょう出せなかった部分を100パーセント出せるようにしたい」

SPの演技を終え悔しそうに上を向く田中(撮影・鈴木みどり)
SPの演技を終え悔しそうに上を向く田中(撮影・鈴木みどり)