初出場の田中刑事(22=倉敷芸術科学大)にとっては、ほろ苦いショートプログラムとなった。

 日本勢1番手として登場したが、冒頭の4回転サルコーで転倒、後半の3回転コンビネーションジャンプでも手をつくなど納得の演技とはいかず、73・45点でSP22位と出遅れた。

 演技を終えた田中は眉間(みけん)にしわを寄せて悔しげな表情を浮かべた。「練習もいい感じできていたので失敗したのが悔しいです。自分の演技が始まるまで緊張はなかったけど、いざ始まって緊張感がきた。自分は挑戦者という位置なので、きょう出せなかった部分を100パーセント出せるようにしたい」と気持ちを切り替えようとしていた。