日本女子の平昌五輪3枠が消滅した。上位2人の順位合計は「16」で、3枠獲得の条件となる「13」をオーバーし、五輪出場枠は2に決定。06年トリノ五輪から守り続けてきた「日本女子五輪3枠」の伝統がついに途切れた。

 SP15位で12番滑走の三原舞依(17=神戸ポートアイランドク)が合計197・88点(フリー138・29点)で5位。SP9位の樋口新葉(16=東京・日本橋女学館)が合計188・05点(フリー122・18点)で11位。SP12位の本郷理華(20=邦和スポーツランド)が合計169・83点(フリー107・28点)が16位だった。

 「3枠死守」を目標に掲げていた日本スケート連盟の小林芳子フィギュア強化部長は、2枠になったことを受け「残念。この気持ちを、選手とともに五輪でリベンジしたいと思います」と話した。

 五輪の頂点を狙える選手が数人いる状況なら、2枠でも十分と言えるかもしれない。3枠を目標としていたのは、トップレベルよりやや下の狭い「レンジの中に何人も」実力のある選手が拮抗しているおり、3枠なら「それだけチャンスがある。世界からは遅れているが、可能性のある子を1人でも多く連れていきたい」からだった。

 日本連盟による代表選考基準は現段階では白紙という。6月の理事会までに内容をまとめる方針だ。2枠で国内での争いはさらに厳しいものになるが小林氏は「それがかえって、いい選手を作り上げていってくれれば」と期待を込めた。