兄妹で世界選手権出場はかなわなかった。

 女子52キロ級の阿部詩は準決勝で志々目に内股を決められて敗退した。「調子は悪くなかったけど、相手が一枚上手だった。4年後につなげるためにも、優勝という結果がほしかった…」と涙した。1日に男子66キロ級で優勝した兄の一二三は世界選手権代表に初選出され「ずっと狙ってきた大会。闘う準備はできている。圧倒的な力を手に入れて、東京五輪まで負けなしでいく」と力強く宣言した。