フィギュアスケートの世界選手権男子で3季ぶり2度目の優勝を飾った羽生結弦(22=ANA)は4日、開催地フィンランド・ヘルシンキから羽田空港に帰国した。

 羽生は、五輪連覇のキーポイントを「質」とした。羽田空港でプロ野球「侍ジャパン」帰国時の2・5倍にあたる約500人の出迎えを受けた。平昌金に必要な演技水準を聞かれ「世界選手権以上に上がるとは考えられない。SPとフリーの2本がノーミスの人が増えると考えている。この世界選手権の延長上に平昌五輪があると思います」。

 4回転ジャンプの種類や本数に大きな変化はないとし、現在に近いプログラム構成で、より質を高めた選手が頂点をつかむと予想。今季終了後に「いろいろなジャンプを試したい」と話していたが、けがのリスクもあるだけに慎重な姿勢だった。

 完成度で勝負するだけに来季の曲選びは「勝負のシーズンなので、自分の魅力に合うか、そして曲の魅力を引き出せるか」と入念に検討する構え。自分の魅力にマッチした例には、今季エキシビション「ノッテ・ステラータ(星降る夜)」と14年ソチ五輪SP「パリの散歩道」を挙げていた。