リオデジャネイロ五輪柔道女子52キロ級銅メダルの中村美里(27=三井住友海上)が8日、都内で行われた筑波大大学院の入学式に出席した。

 スーツ姿で他の学生らと式に出席した中村は「授業は週5、6日あります。柔道以外の角度から社会を見て視野を広げたい。いろいろな社会人の方と話すのが楽しみです」と、10年ぶりの学生生活を心待ちにした。

 リオ五輪後、進退を保留した状態で無期限休養中。現在も現役続行については「白紙」の状態が続いている。「勉強して次のキャリアにつなげたい」との考えで入学を決意した。スポーツ健康システムマネジメントを専攻し、スポーツ選手の引退後のキャリアなどを研究したいという。

 同学科は88年ソウル五輪女子52キロ級銅メダルの山口香氏が准教授を務めている。リオ五輪女子70キロ級金メダルの田知本遥(26)と78キロ超級の姉の愛(28)も入学したが、田知本姉妹はこの日、都合により欠席した。