フィギュアスケートの世界ジュニア選手権(3月、台北)で2位に入った本田真凜(15=大阪・関大高)が11日、高槻市内で10日に現役引退を表明した浅田真央(26=中京大)について語った。

 前夜、引退は報道で知ったといい「寝ようとしていたときに、ビックリしすぎて、テレビをつけた。真央ちゃんの小さい頃からのVTRをやっていて、全然眠れなかった。すごく寂しい気持ちで一杯です」と素直な気持ちを口にした。

 本田にとって、浅田は憧れの選手だった。「(6歳だった07年に)全日本(選手権)で初めて真央ちゃんのスケートを見た。その時に同じグループで滑りたいと思った」。16年の全日本選手権でその夢がかない「(同選手権の)練習の時から、自分の練習より、真央ちゃんの曲がけを見ていた」と思い出を振り返る。

 来季からはシニアに上がり、18年平昌五輪へ、新しい女子フィギュア界の顔として周囲の期待も大きい。浅田に対しては「私が何かを言える立場じゃない。『(もし何かを伝えられるなら)真央ちゃんのスケートが今までも、これからも、ずっと好きです』と伝えたいです」。大先輩のように「人の心に残る演技ができるように頑張りたいです」と今後の選手像を描いた。