女子レスリングの吉田沙保里(34)と女子車いすテニスの上地結衣(22)が11日、都内で「JALネクストアスリートプロジェクト」発表会見に出席し、現役引退を表明した女子フィギュアスケートの浅田真央(26)について語った。

 「長い間、日本の期待を背負って世界と戦ってきた。国民栄誉賞に値する選手だと思う」と吉田。現在、都内で全日本合宿に参加中で、浅田引退は10日夜に母幸代さんからのメールで知った。携帯通信アプリのラインで「お疲れさまでした」と連絡。11日朝には浅田から「ありがとうございます。これから次の目標に向かって頑張っていきます」と返信があったという。フィギュア界を引っ張ってきたスター選手の功績を、自らも受賞している国民栄誉賞になぞらえてたたえた。

 上地は直接の面識はないというが、世界を舞台に戦ってきた経験は同じ。「スポーツの世界に引退はつきものですが、決断するまでにいろいろ考えられたことでしょう。常に注目されてリラックスする時間がなかったと思うので、少しゆっくりされる時間があればいいかなと思います」と、重圧と闘い続けた現役生活を思いやった。【小堀泰男】