女子100メートル自由形決勝では池江璃花子(16=ルネサンス亀戸)が53秒83で制し、50メートルバタフライ、200メートル自由形に続き3冠に輝いた。

 最終日16日は50メートル自由形と100メートルバタフライがある。女子初の5冠は目の前に迫った。

 午前の予選では「疲労はきています」と話していたが、気力を振り絞った。前半50メートルは26秒10と、自身の日本記録より0秒11速く折り返す。53秒83と、自身の日本記録には0秒15届かなかったが、標準記録を上回り、この種目でも世界選手権内定を決めた。「自己ベストを狙っていたので、すごく悔しいが、3個目の優勝はうれしい」と、笑顔を浮かべた。

 近年、日本自由形を引っ張ってきた内田美希、松本弥生、山口美咲が昨年五輪限りで引退。「昨年までは先輩方がたくさんいたが、今年は自分が引っ張っていく」と、エースとしての覚悟を口にした。