柔道の世界選手権(8~9月、ブダペスト)に向けた強化合宿を行っている男子日本代表が19日、神奈川県藤沢市で陶芸に初挑戦した。

 精神集中とモチベーション維持などを目的として井上康生監督(38)が発案。ジャージー姿の選手は悪戦苦闘しながら約2時間、電動ろくろに向き合ってグラスや茶わんなどを制作した。リオデジャネイロ五輪60キロ級銅メダルで、益子焼で有名な栃木県出身の高藤直寿は「性格が出た。栃木人として恥ずかしいロックグラスになってしまったけど、過酷な稽古が続いていたので良いリフレッシュになった」。66キロ級の阿部一二三は「油断すると形が崩れてしまい緊張感があった。柔道に通ずる部分があり、試合の緊張感を思い出した」と苦笑いした。