女子フリーでは三原舞依(17)が世界歴代4位となる日本歴代最高の146・17点で2位、樋口新葉(16)が145・30点で3位となるなど日本はチーム得点を109点に伸ばし、3大会ぶり2度目の優勝を果たした。

 浅田真央さんが引退を表明した後、初の国際大会で、三原と樋口が明るい光をともした。2人ともSP、フリーとノーミスの演技を2本そろえて、自己ベストを大きく更新した。

 三原は、今季の飛躍につながった「シンデレラ」を滑って、フリーで日本歴代トップの146・17点で2位。合計でも日本歴代トップの宮原に0・06点差の218・27点。3月の世界選手権銅メダル相当のハイスコアだった。採点を待つキスアンドクライの背後では日本チームの仲間が「まおちゃん、ありがとう」と書かれた寄せ書きを掲げていた。「ノーミスをした時に(寄せ書きを)掲げてもらって、うれしかった」と喜びに浸った。

 樋口は、フリーの自己記録を15点以上も更新する日本歴代2位の145・30点で3位、合計も同3位の216・71点。「130点が目標だった。それを大きく超えちゃった」とびっくり。次の目標にフリーでの150点超えを掲げて、来季は浅田さんの代名詞だったトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に挑戦する。

 三原と樋口はこの日、フリーと合計点で浅田さんを超えた。エース宮原を追う10代の2人が日本女子を盛り上げていく。

 ◆世界国別対抗戦 5度目の開催となる国際スケート連盟(ISU)公認大会。6カ国が男女シングル各2人、ペア1組、アイスダンス1組の4種目8人で争う。各種目優勝は12点、2位は11点…と与えられ、合計点で争う。SP、フリー(アイスダンスはショートダンス、フリーダンス)ごとに区切るため、総合得点での順位は、得点としない。一方、各出場者(組)の総合得点はISU公認記録となる。