次は世界王者-。卓球のアジア選手権を制した世界ランキング11位の平野美宇(17=エリートアカデミー)が24日、羽田空港に帰国した。

 卓球王国の強豪中国勢に3連勝しての優勝。空港にはテレビカメラ7台。約50人の報道陣が殺到し、注目度の高さを示した。

 アウェーの中国で開かれた同選手権女子シングルスでは準々決勝で世界ランク1位で昨年リオ五輪の個人、団体金メダルの丁寧、準決勝では同2位の朱雨玲を撃破。決勝は同5位の陳夢をストレートで圧倒した。

 中国選手に3連勝。17歳の自信は深まった。

 平野 もともと中国選手は雲の上の存在。今回勝つことができて、全然普通なんだと。自分も勝てるし、見方が変わった。

 中国メディアも「ハリケーン・ヒラノ」と報じ、中国代表も警戒感を強めている。1カ月後に迫った世界選手権(5月29日開幕、ドイツ・デュッセルドルフ)。中国勢はプライドに懸けて対策をしてくることは間違いない。

 平野 もっと上にいかないといけない。自分が成長したら何回も連続で勝てる。中国選手を完全に超えたい。

 世界選手権のシングルスの目標は、メダルから金メダルに上方修正した。