来年の平昌五輪出場枠を懸けたカーリング混合ダブルスの世界選手権第4日は25日、カナダのレスブリッジで1次リーグが行われ、小笠原歩と阿部晋也の日本はA組第4戦でベラルーシに6-9、第5戦でハンガリーに4-15と2連敗を喫し、通算2勝3敗で日本の五輪枠獲得最低条件となる1次リーグ突破が厳しくなった。2試合とも第1エンドに4失点し、前半4エンドで8点のリードを許した。26日は2勝3敗のエストニアと対戦。負ければ27日の最終戦を残して敗退の可能性がある。A組はラトビアが6戦全勝とし、1次リーグ突破を決めた。

 ギブアップを余儀なくされたハンガリー戦は、4人制で五輪3大会出場の実績を誇る小笠原が乱調にはまった。2度も信じられないラストショットのミスでビッグエンドを献上した。「相手にいいところを抑えられた」と淡々と振り返ったが、目元は赤く染まっていた。次戦でエストニアに負ければ高い確率で敗退が決まる。小笠原は「一投一投やっていくしかない」と声を振り絞った。