フィギュアスケート女子で、23日に幕を閉じた世界国別対抗戦(東京・国立代々木競技場)を最後に現役を引退した村上佳菜子(22)が、プロ初滑りを披露した。アイスショーの「プリンスアイスワールド」が29日、横浜市内で開幕。氷上に現れた村上は、満員の観客から万雷の拍手で迎えられた。

 村上は、自ら振り付けたというプログラムで、アデルの「ホームタウン・グローリー」のメロディーに乗り、しっとりと演じた。「現役を引退したことに、どこか寂しげな気持ちがある。でも、前を向いて進みたい。そのような気持ちを表現した」。

 演技後は観客が総立ち。「お疲れさまといっぱい言われて、こんなに思われていたんだ」と、ファンの支えを実感していた。