昨季大学準優勝の早大が、ライバル慶大に終盤圧倒で勝利した。

 春の対抗戦は3連勝で、昨秋負けたリベンジを果たした。ともにミスで接戦となったが、第4Qに早大が勝負強さを発揮。2TD、1FGで17点を挙げて突き放した。

 対抗戦通算は早大25勝39敗1分けとなり。早大はランとパスで2TDのQB坂梨主将(4年)、慶大はDB佐久間(4年)が優秀選手に選ばれた。

 第1Qは慶大がミスにもつけ込んで、2FGでリードした。第2Qに入ると、早大が坂梨からWR斎藤への25ヤードのTDパスで逆転。後半には圧巻のランドライブからRB片岡がTDで差を広げたが、慶大もTDパスにTFPでパスを決めて同点となった。第4Qに入ると、坂梨のランよく勝ち越しTD。さらにRB元山(3年)がTDラン、K長谷川(2年)のFGでダメ押し。最後はDB家田(2年)がインターセプトで反撃を封じた。

 早大は昨季初めて2年連続で全国大学選手権決勝の甲子園ボウルに進出した。いずれも関西の壁に優勝は阻まれたが、今季は高岡監督が就任して新体制での初戦だった。新監督は「序盤にミスや反則があって、出だしがよくなかった。ベンチもミスしたので50点。その中で前半は守備、後半は攻撃が頑張った。勝ってよかった」と安堵(あんど)した。坂梨は「勝ったことはよかったが、課題や修正することは多い」。目標は社会人に勝っての日本一だけに、ライバル撃破にも満足はしていなかった。