柔道界の「くまモン」!? 世界選手権(8月開幕、ブダペスト)柔道男子100キロ超級代表の王子谷(おうじたに)剛志(24=旭化成)が4日、東京・講道館で行われた「全国少年大会合同錬成」で約350人の小学生から大人気だった。

 小学生には得意の「大外刈り」を指導した。186センチ、145キロの“巨体”に丸刈りで優しい顔つきの王子谷は大人気。組み手や足の使い方などを丁寧に教えたが、腹を触られたり、首を絞められたりもしていた。その後の乱取り希望者も殺到した。「オーラがないせいだと思う…。オーラがあったら小学生もビビって寄ってこないはず」と苦笑いしていた。

 質疑応答で「柔道をうまくなるためには?」という問いに「考えて稽古して、終わったらおいしいご飯が食べられるから頑張ろうという気持ちでやっている。みんなもしっかり食べてください」と回答。2連覇した4月29日の全日本選手権決勝では唇を15針縫うけがを負った。食欲はあるが口を大きく開けられないため、食事に苦労し「早く焼き肉を食べたい」と話した。

 トレードマークである丸刈りも“卒業”予定という。「坊主だと『角がない』と言われるため、伸ばそうかなと思っている。全日本選手権の時は坊主で、それ以外はボウボウで」。王子谷は最後まで小学生や報道陣らを癒やしていた。