ノルディックスキー・ジャンプの雪印メグミルク・スキー部が8日、札幌市内でチーム合宿を公開し、18年平昌五輪へ本格スタートした。今季、ここまで若手中心の合宿は行っていたが、主将の伊東大貴ら選手、スタッフ、トレーナーの11人全員でのチーム練習は初めて。初日から1時間半、ハードなトレーニングをこなし、汗を流した。選手を見守った98年長野五輪団体金メダルの原田雅彦監督は「五輪に向けてどの選手も内に秘める闘志を感じた。各自しっかり準備してきており、動きがすごくいい」と満足げに話した。

 伊東は昨季、シーズンの入りで失敗した影響で最後まで調子を上げきれなかった。それを反省し、今季は「昨年まではジャンプ練習でいいジャンプが出ればイメージを大事にするために1本目でも止めていたが、今年は多く飛んで体に染み込ませたい」と質、量ともにアップし、ジャンプの精度を上げていく。

 前回ソチ五輪の団体で銅メダルを獲得したが、3度の五輪出場で、今だ個人のメダルはない。「個人のメダルを視野にやっていきたい。もちろん、個人、団体ともに金メダルを狙っていく」と、力強い決意を胸に五輪シーズンを歩き始めた。