20年東京五輪で追加種目となった空手のナショナルチームの強化合宿が12日、都内で始まった。

 全日本空手道連盟(全空連)の合宿に、国際空手道連盟極真会館所属の上田幹雄(22)が強化選手として参加した。極真会館の選手が全空連の合宿に参加したのは初めてになる。

 全空連では打撃は寸止めだが、極真会館は直接打撃を加えるフルコンタクトと、ルールが異なる。上田は「何もかも違う。頭の中が『当てちゃいけない』ってのが強すぎて、難しかった」と合宿初日を振り返った。東京五輪は全空連のルールで実施される。上田は今後、全空連ルールでの練習を週3回行い、毎月の合宿にも参加する予定だ。

 ナショナルチームの林晃監督(56)は、「もっと極真の蹴りを出せばいい。今日は遠慮が見えた」と上田を評した。東京五輪では「8種目全てで金メダルを取る」と大きな目標も掲げた。