フィギュアスケート女子の滝野莉子(15=大阪ク)が13日、来季の新ショートプログラム(SP)を披露した。

 今季最終戦として、滋賀県立アイスアリーナ(大津市)でのレイク杯(SPのみ)に出場し、57・03点で優勝。過去に宮原知子らが使用した「ポエタ」をノーミスで演じ「初めてなので点数の出方とかは分からないけれど、指先、足先まで気をつけてやりました。フラメンコは難しいけれど、強い女性を演じたい」と来季を見据えた。

 真っ赤な衣装のイメージに劣らぬ、堂々とした初挑戦だった。6日の全大阪2選手権(フリーのみ)ではトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)に挑戦。今度は中6日で、来季のSP曲を仕上げて披露した。冒頭のフリップ-トーループの連続3回転ジャンプを成功させると、メロディーに合ったステップで観衆を魅了。3回転ルッツ、2回転半も決めたが「ステップは(レベルを2に)落としてしまった」と反省も忘れなかった。

 「ポエタ」の選曲については「自分でいろいろな曲を聴いて、これを演じたいと思った」。特に13-14年シーズンに宮原が演じたフリーの動画を何度も見返している。今後は「より大きく体を動かすこと」がテーマだ。

 今季の実戦はこれで終了し、来季に向けては3回転半の練習もみっちりと積む予定。本田真凜(大阪・関大高)らと同い年の滝野は、ジュニアで着々と実力を高める。