バスケットボールB1新潟アルビレックスBBの庄司和広監督(43)が来季も続投することが13日、明らかになった。週明けにもクラブから正式発表される。庄司監督はBリーグ発足に合わせて昨年6月に就任。チームは公式戦27勝33敗の中地区4位で目標のチャンピオンシップ進出を逃したものの、B1残留を果たした。

 新潟の小菅学社長(43)は「Bリーグで戦えるチームであることを証明してくれた。新潟の伝統、哲学も理解している。契約しない理由がない」。監督1年目ながら、一時は地区2位に浮上するなど、地力を引き出したことを評価した。

 また小菅社長は、庄司監督と既に来季の強化方針について話し合いをしていることも明らかにした。「日本人選手の得点力アップを補強の重点に考えている」と同監督の要望に沿って、新戦力獲得を進める意向だ。

 また、ポイントガード(PG)五十嵐圭(37)も契約更新の見込み。小菅社長は「チームの軸になってくれた。彼なくしてチームの成長は考えられない」と言う。チーム日本人最多の1試合平均10・5得点、アシストは同3・7でリーグランキング6位など個人成績もそうだが、名実ともに絶対的な存在感を認めた。

 得点ランキングでリーグ2位のセンター(C)ダバンテ・ガードナー(25)とも交渉中。小菅社長は「複数球団からオファーが来ていると思うが、手放す気はない」と、残留に全力を傾けるとした。2年目の庄司体制、現有戦力と新戦力をバランス良くミックスして、今秋の開幕に向けたチームづくりは既に始まっている。

 ◆庄司和広(しょうじ・かずひろ)1974年(昭49)4月26日生まれ、埼玉県出身。北陸高から拓大に進み、卒業後は住友金属、トヨタ自動車、大和証券でプレー。96年、01年に日本代表入りした。00年、新潟入りし01年から主将。12~13年に秋田で現役を引退し、13~14年、14~15年は新潟のアシスタントコーチを務めた。15年10月から高松のアシスタントコーチ、16年6月から新潟監督。