東地区1位栃木ブレックスが、大逆転で千葉ジェッツを破り、連勝で準決勝進出を決めた。

 栃木は第1Qで13-33と、千葉に大量リードを許した。しかし、第2Qに修正すると、激しい守備から、攻撃のリズムをつくっていった。千葉のアームストロングが、テクニカルファウルを犯すなど、栃木の勢いと約4000人のホーム応援団の大歓声に、徐々に点差は縮まっていった。ハーフタイムには15点差。第3Qでは3点差まで縮めると、第4Qの出だしで、ギブスが連続シュートを決め逆転。その後、再びリードを許した残り4分に、またもギブスのシュートで逆転。ギブスは19得点、8リバウンドでチームの勝利に貢献した。ウィスマン・ヘッドコーチは「この会場の雰囲気は特別なものがある。こんなすばらしい勝ち方は、ファンの力なくしてありえない。このために、我々はホーム開催権を勝ち取るために、レギュラーシーズンを必死で戦った」と満足そうに話していた。準決勝は20、21日にホームで三河を迎え撃つ。

 一方、負けた千葉は、前日に続いてまたも、チームが自滅。外国人選手が感情をコントロールできず、試合中に効果的な対策を講じられないまま、ズルズルと逆転を許してしまった。大野ヘッドコーチは「悪い流れのときに、チームを1つにできなかったのは私の責任。チームとしての成熟度が、栃木の方が上だった」と敗戦の弁。エースの富樫も「チームとしての結束力でかなりの差があった。バスケットだけの力では互角以上だと思うけど、バスケット以外のところで負けていた」と敗因を話した。