三遠ネオフェニックス(中地区2位)の今季が終了した。第1戦に続き、アルバルク東京(東地区2位)に74-83で敗れ、チャンピオンシップ準々決勝での敗退。リーグ統合前のbjリーグでは3度の優勝の三遠だが、初代Bリーグ王者には届かなかった。

 負ければ終わりで始まった第2戦。前半は築いてきたチームバスケットを見せた。パスをつなぎ、相手を翻弄(ほんろう)した。前半はシュート成功率46・7%でA東京を10%以上も上回り、4点リードで折り返した。だが、後半はシュート成功率36・7と落ち込んだ。C太田敦也(32)は「後半はパスが回らず、個人技に頼ってしまった」と反省。SG岡田慎吾主将(33)は「三遠には最高のメンバーがそろっていたので、もっと一緒にプレーしたかった」と悔し涙を流した。

 一方で、評価されるべき面はある。Bリーグ元年のチャンピオンシップ8チームに進んだbjリーグ勢は、三遠と琉球のみだ。開幕前から「bj勢が実力で不利」と見られてきたが、三遠は中地区2位で勝ち上がってきた。

 藤田弘輝ヘッドコーチ(31)は言った。「(旧NBLチームとの)サイズ、フィジカルの差は厳しいものがあったのは確かだが、今年のスタイルが間違ってないと確信しています」。三遠とは契約は3年で、来季に向けて「ビッグクラブを食うつもりです」と意欲を見せた。【大野祥一】