「柔道界のくまモン」こと王子谷の食欲を警戒!! 柔道の世界選手権(8~9月、ブダペスト)男子73キロ級代表の橋本壮市(25=パーク24)が16日、同選手権100キロ超級代表の王子谷剛志(24=旭化成)の食欲に恐怖心を抱いた。

 グランドスラム(GS)エカテリンブルク大会(20~21日、ロシア)出場のため成田空港から出発。帰国後は高校と大学が同じで1歳下の王子谷と食事する約束をしているという。「試合が終わったら『しゃぶしゃぶに連れて行ってくれ』と言われています。(王子谷は唇のけがもあったが)しっかりご飯は食べているし、どんだけ食べるのかが怖いです…」と不安を口にした。

 王子谷は世界選手権の代表選考であった4月29日の日本選手権決勝で唇を15針縫うけがを負った。口が大きく開けられないため、食事に苦労し「焼き肉が食べたい」と何度も連呼していた。今月上旬の柔道教室では、186センチ、145キロの巨体に丸刈りで優しい顔つきでもあるため、子どもから大人気。「柔道界のくまモン」としての存在感を示していた。

 橋本はGSエカテリンブルク大会に向けて「しっかり調整できた。バッチリ。世界選手権でしっかり結果が出せるようにいろいろな技を試したいです」と闘志を燃やした。8月に誕生日を迎え、26歳で初の世界選手権出場となる。王子谷のほか、同期にはリオデジャネイロ五輪100キロ級銅メダルの羽賀龍之介(26)、後輩には同60キロ級銅メダルの高藤直寿(23)らのメダリストがいる。遅咲きかもしれないが「まだ若いです!! おっさんじゃないです」と強調し、さらなる成長を誓った。