男子400メートル個人メドレーで、リオ五輪金メダリストの萩野公介(22=ブリヂストン)は4分11秒53の3位に沈んだ。同五輪銅メダルの瀬戸大也(22=ANA)が4分10秒18で優勝。藤森丈晴(23=ミキハウス)が2位だった。

 最初のバタフライで、ライバル瀬戸に先着を許す。次の得意の背泳ぎでも伸びない。平泳ぎでは藤森にも抜かれ3位に転落。最後の自由形での追い上げもかなわず、五輪金メダリストが3位でゴールした。「うーん、うーん、うーんという感じですね」とレース後は苦悩の表情を浮かべた。

 大会前の状態は良かったはずだが、大会が始まると、微妙に泳ぎに狂いがでた。「(平井)先生とも話したが、考えすぎて勝手につまずいて、転んでいる」。先月から北島康介氏に次ぐプロスイマーに転向。この日は所属のブリヂストンから約60人の応援団が駆けつけた。負けられない重圧も、迷いにつながる。

 最終日の21日は五輪銀メダルの200メートル個人メドレーがある。平井コーチとは開き直って全力を尽くすことを確認した。世界の頂点を極めた翌年。次の目標への切り替えが難しいのは事実だが、3年後には東京五輪もある。プロとしてこのまま終わるわけにはいかない。